明後日の素

二日後がもっと暮らしやすいように

八方美人をやめた事。

今年になって人間関係の負荷に耐えられなくなり、

いままで苦手だなぁと感じていたタイプの人達とのお付き合いをやめるようになりました。

 

自分と合わないな、と感じる方の特徴は大きく2つ

 

・他人を物として捉えている人

 

・自身にコンプレックスを持ち、それを他人にぶつける人

 

といったタイプ。

 

前者は、例えば他人の事を『物件』などと言って、

他人のステータスをパラメータごとにランク付けしたり、

『人脈』などと言ってあくまで人そのものではなく、

彼ら彼女らが持つ社会的バリューにしか興味を抱かない人たち。

 

そのような事をうっかり口に出してしまう迂闊さも人として信用出来ないですし、

『好物件』や『よい人脈』を持つ事で、あたかも自分が偉くなったように振る舞う人の事を、とても好きにはなれないのです。

大抵こういう事を口走る人は、自分の努力で何かを勝ち得る事をしなかったり、自分と対峙して己を鍛錬する事ではなく、社会の中での自身の立ち位置に価値を置いて生きている節がある。

誰かが伸びると足を引っ張る、そういうタイプ。

 

後者に関しては、コンプレックスは誰にでもありますし、それを悩むのは悪い事ではない。しかしながら、上手く出来ない自分に苛々して、それを出来る人をついついやっかんでしまう人。恋愛経験豊富な女性と付き合った恋愛初心者の男性、お気に入りの女の子と付き合ってしまったがばかりに僕に目を付けてことあるごとに絡んでくる男性、仕事の出来の悪さや至らなさ、そういった物をぶつける後輩、その他にも沢山、色んな人がいました。

 

誰しも、いきなり高いステータスをもったり、スーパーマンになったりはできない。日々こつこつと努力をして、そうやって少しずつ手に入れていくしかないんです。それが出来ないから、それを持つ誰かが欲しくなったり、出来る誰かを妬んだりするんでしょうね。

 

両者に共通するのは、『自分が持っていない何か』に不安を抱いている事。ない物はない、それは仕方がないと現状に納得して、そこから、今日より明日、明日よりも明後日、少しでも現状よりよくなれば、それでいいじゃない。しかしながら『何者か』でなければならない脅迫感が彼らをそうさせるんでしょう。

 

そういった事情が何となくこちらにも伝わってくるので、そのような人を責めたりはしません。ただ、彼らと居る事に疲れてしまったので、お付き合いをやめました。少しなら受け止める事も出来るのですが、多過ぎる他人の嫉妬心に身体を曝すと気付かぬうちに手足が絡めとられ、歩みが鈍くなってしまいます。

 

そうした事から解放された今、随分と気が楽です。沼から抜けた時は、きっとこんな気持ちなのだろうな。