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恋愛工学を解体してみる その1

巷で話題の恋愛工学ですが、こちら読みまして。つまりどういうことか、思った事をちらほらと。

 

r.gnavi.co.jp

 

この記事に登場する恋愛工学生の高田さんが

 

恋愛工学は、どんなに打率の低い男性でも複数かつ多数の女性とデートを重ねれば「いつかは女性とアレができる」ことに重点をおく「数撃ちゃ当たる」理論です。 

 

というものだと解説した後、実践としてシマヅさん相手に失礼な事を言い捲るわけなのですが、ここで彼らが行っている事は何かというと、

 

・(失礼な振舞いに対して)我慢しがち

・(僕の事意識してきたでしょ?と言われて)NOと言えず押しに弱い / 相手の言葉に従属しやすい

 

というですね、被虐待経験者やそういうのを受けやすい気質の人をスクリーニングしているんですよね。そうやって目星を付けた抵抗せずに自分のいいように振る舞える相手を言いくるめてセックスをする、と。

 

このdisからのセックスは、脅してから優しくするというヤ◎ザや虐待を行う人間がよく使う手段でして、ストックホルム症候群と似たようなもので、

 

ストックホルム症候群ストックホルムしょうこうぐん、Stockholm syndrome)は、精神医学用語の一つで、誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者が、犯人と長時間過ごすことで、犯人に対して過度の同情好意等を抱くことをいう。

 

加虐後(加虐環境下での)の加害者の受容や優しい振舞い(恋愛工学においてはセックス)によって被害者は加害者に好意をもつというものなんですよね。DV被害者や虐待被害者もこのような心理状況に陥る事が知られています。

加害者に好意!? ストックホルム症候群 | ニュース&トピックス | ケータイ家庭の医学

 

端から見て即虐待と判定出来るような例でなくとも、例えばヒステリー気味の親の元で育った方は罵声や否定的な言葉に晒されるのに適応していますから、記事にあるような恋愛工学生のメソッドに対して反発しにくいんですよね。ですから、記事中の

 

高田:
まぁ、メソッドが刺さらない子もいますからね。でも、刺さる子もいるわけで、そういう子の方が自分と相性がいい相手であることは間違いないわけです。

 

という高田さんにとって相性のいい相手というのは、つまりはそういう人なんですよ。セクハラなんかも加害者は自分より立場が低かったり気が弱い人を狙っていたりするじゃないですか、あれと構図は一緒です。決して、気が合うとか、一緒にいて楽しいだとか、そういう事ではないんです。

 

完結に言うと恋愛工学メソッドはNOと言えない相手を言いくるめて無理矢理セックスに持ち込む性的虐待なんです。