バレンタインに美術館
今週のお題「バレンタインデー」
DIC川村記念美術館が2/14にDICの創業記念日を迎えるという事で無料で開放されるらしい。
この美術館はDICが所有する美術品を飾る為に建てられ、常設展を最初に見て、それから企画展を観るという構成になっているところが面白い。常設のコレクションを如何に魅せるかという事に力点を置いているので、存在感のあるレンブラントの肖像画は薄暗い小部屋に一つだけ飾ったり、彫刻作品は自然光を取り入れた部屋に飾ったりと、作品にとってはこんなに大事にされて、いいコレクターの手に渡ったものだと思う。
中でも私はマークロスコのシーグラム壁画のある部屋がお気に入りで、何重にも塗られた色の層をソファーに座ってぼんやりと眺めるのがここに来る時のお決まりとなっている。
( http://daiburogu.blog89.fc2.com/blog-entry-265.html より引用)
この作品はニューヨークのSeagram Buildingに入ったThe Four Seasons Restaurantの為に製作されたのだが、ロスコがレストランの内装がこの作品に相応しくないとして収蔵を拒否し、結果的に3つの美術館に分割して所蔵されている。渡り渡ってこうして日本で観られて嬉しい。
私としてはCy Twombly(4/23-8/28)やレオナール藤田(9/17-1/15)の展示に合わせて再び訪れたいところだが、初めての方にとっては入場無料のバレンタインに合わせていってみるのもいいかもしれない。立地は千葉の繁華街からは離れたところにあるが、佐倉や京成佐倉駅から無料バスが、東京駅から有料バスが出ているのでそちらを利用して、是非どうぞ。
庭もなかなか立派で、四季折々の自然を散策するのも楽しい。デートにはオススメかもしれない。
Cy Twombly
レオナール藤田